【流 通】大和ハウス工業 住宅における複層壁の水分検査機「壁スキャナ」を開発
大和ハウス工業は、戸建住宅や賃貸住宅などにおける複層壁の水分検査機「壁スキャナ」を開発した。
住宅部材にとって高い含水率は劣化要因の一つであり、建物の寿命を大きく縮めてしまう原因になる。特に木造住宅では、構造材である木材や断熱材が長時間湿り、腐食が進むことで、強度や耐久性能、断熱性能などの低下を招く恐れがある。そのため、戸建住宅の劣化状況を診断するホームインスペクション(住宅診断)では、壁内での雨漏りの有無を確認する検査を行いますが、壁を壊して確認することが難しく、検査の精度に課題があった。
そうした中、住宅会社では壁を壊さずに含水率を測る「簡易水分計」を住宅診断に使用している。簡易水分計は、電圧を利用して壁の中の建材の誘電率(※1)を測定し、含水量を推定する。直張り工法(※2)の住宅では、構造材や下地材を電気が通ることで壁内の含水率を測定できる。しかし通気工法(※3)を採用した住宅では、壁内に誘電率の非常に低い空気層があるため測定値が実際より小さくなり、その結果、壁内が濡れていても空気層の影響で乾いていると誤って判断されることがあった。
そこで大和ハウス工業は業界初(同社調べ)となる、通気層を含む壁でも使用できる水分検査機「壁スキャナ」を開発した。「壁スキャナ」は、電磁波を壁の中に通し、その通り方の変化から内部の状態を調べる。建材によって電磁波の通りやすさは異なるが、建材が水を含むと、乾いている時と比べて電磁波の強さなどが大きく変化する。「壁スキャナ」はこの変化を読み取ることで、壁を壊さずに内部の含水状態を推定する。
※1 誘電率
物質が電場の中でどれだけ電気を蓄えられるかを示す物理量
※2 直張り工法
外壁材を構造材に直接貼り付ける工法
※3 通気工法
外壁材と構造材の間に空気の通り道を設ける複層の構成となる工法
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