【物 流】SGリアルティ 福岡県糟屋郡に大型中継センターを着工

SGリアルティは福岡県糟屋郡に「佐川急便九州中継センター(仮称)」を2025年11月1日に着工した。竣工は2027年5月を予定している。九州自動車道「福岡」インターチェンジ至近に位置し、福岡市内や九州全域へのアクセスに優れ、広域の物流ネットワークのさらなる効率化が可能である。

同施設は、佐川急便の新たな中継センターとして開発される。1階のトラックバースは建物南北の両側に設置し、最大で117台の大型トラックが同時接車可能であり、さらに185台の大型駐車場を設けることで、幹線輸送の効率的なオペレーションを高める。施設内に充実した休憩スペースを設けるなど、ドライバーや倉庫内のスタッフの労働環境を改善するとともに、快適性も考慮した施設となっている。

屋根には自家消費型太陽光発電設備を設置し、発電した電力を施設内で使用することで、CO2排出量の削減と電力コストの低減を実現する。また、環境認証として、CASBEE Aランク(予定)、ZEB ready(予定)の取得を目指すなど、建物の省エネ性能を最大限に高めるとともに、エネルギー消費量の削減を実現する。あわせて、Low-Eガラス、全館LED照明、雨水流出抑制施設を採用するなど、環境負荷の低減に配慮した施設計画とした。72時間の稼働を可能にする非常用発電設備を設置し、災害時でも事業継続を可能とするBCP(事業継続計画)に対応する。

SGリアルティはSGホールディングスのCRE戦略を担う企業として物流不動産を開発しており、九州の物流ネットワーク強化に向け今回の中継センターを重要拠点として位置づけている。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です