【知　識】宝印刷と日立製作所　財務・非財務情報の開示サービスの共同開発に向け協業

宝印刷と日立製作所は、財務・非財務情報を統合的に管理することで、有価証券報告書の開示まで一気通貫で支援する新サービスの共同開発に合意し、協業契約を締結した。

このサービスは「ＷｉｚＬａｂｏ　Ｓｙｎａｐｓｅ（ウィズラボ　シナプス）」として、２０２６年３月に宝印刷より提供開始予定で、企業内に分散している財務情報と、サステナビリティ情報を含めた非財務情報の収集から法定開示までを一気通貫で支援する。

ＷｉｚＬａｂｏ　Ｓｙｎａｐｓｅの開発により、宝印刷がこれまで培ってきた財務情報の法定開示領域における深い知識やノウハウと、日立製作所が取り組んできた社内におけるサステナビリティ関連部門の業務効率化や、サステナビリティ情報の収集・可視化・分析に関するサービスのノウハウを融合する。これにより、上場企業における資本市場との信頼構築を通じた企業価値の向上に向け、迅速・正確かつ効率的な開示業務を実現する。

ＷｉｚＬａｂｏ　Ｓｙｎａｐｓｅは、日立製作所における「ＥＳＧマネジメントサポートサービス（ＥＳＧ－ＭＳＳ）（※１）」のノウハウをもとに、ＳＳＢＪ（サステナビリティ基準委員会）基準に対応したテンプレートで非財務情報のデータを収集する。さらに宝印刷の「ＷｉｚＬａｂｏ（※２）」のノウハウを掛け合わせ、会計システムなどから連携してきた財務情報と集約する。

これによりＥＤＩＮＥＴ（※３）やＴＤＮｅｔ（※４）などで開示する情報に対し、ＳＳＢＪ基準に対応した非財務情報を含めた開示データをワンストップで出力することが可能となり、開示業務全体を大幅に効率化する。また上場企業の複数部門に分散していた財務・非財務情報が一元管理されることで、財務情報と非財務情報の一貫性のある情報開示を実現し、企業の信頼性向上に貢献する。

宝印刷と日立製作所は今後、宝印刷における上場企業を中心とした、約２，０００社の既存顧客へのＷｉｚＬａｂｏ　Ｓｙｎａｐｓｅの提供などを通じて、資本市場との信頼構築や情報開示、および経営判断を支援していく。

※1　ＥＳＧマネジメントサポートサービス（ＥＳＧ－ＭＳＳ）

日立製作所が提供する、サステナビリティ情報の収集・可視化・分析を効率化するサービス。

※2　ＷｉｚＬａｂｏ

宝印刷が上場企業を中心に提供する、統合型ビジネスレポートシステム

※３　ＥＤＩＮＥＴ

金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム

※４　ＴＤＮｅｔ

適時開示情報閲覧サービス（適時開示情報閲覧サービス/日本取引所グループ）

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