【環 境】東急建設等 麻袋をリユース素材として活用する屋上緑化システムを採用

東急建設と東急リニューアルは、麻袋をリユース素材として活用する屋上緑化システム「リユース屋上緑化システム」を、東急建設の同社不動産開発物件TQ渋谷宇田川町に初めて採用した。設置から半年後、屋上面積の約9割が植物に覆われ、緑化需要がある都市部における持続可能な屋上緑化の有効性を確認した。

リユース屋上緑化システムは、東急建設と東急リニューアルが2024年に共同開発した。屋上緑化に使用する土の飛散防止材は、プラスチック製資材が一般的に使用されているが、同システムでは、これに代えて天然素材由来の麻袋を再利用している。飛散防止材は、時間経過とともに土に還るため、設置後に撤去・廃棄する必要がなく、環境負荷の低減と廃棄物削減に寄与する。

2025年4月に、「TQ渋谷宇田川町」の屋上に同システムを設置し、同年10月まで約半年間にわたり生育状況を観察した結果、植物が良好に生育し、屋上緑化資材としての有効性を確認した。なお今回の屋上緑化植物の肥料には、東急建設の新規事業案「地球動物園」で開発中の有機肥料を使用している。

今後、リユース屋上緑化システムを東急建設および東急リニューアルが施工する物件以外でも設置可能とする体制を整えていく。


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