【知 識】東京都練馬区と小田急電鉄 粗大ごみ収集運搬システム構築を目的に協定締結

東京都練馬区と小田急電鉄は、粗大ごみ収集運搬システムの構築を目的とする協定を締結し、同社の廃棄物収集資源化支援サービス「WOOMS(ウームス)」の新機能を活用した実証を開始する。DXによる粗大ごみ収集運搬業務の効率化と円滑化、作業員のスキル平準化効果を検証し、収集運搬体制の持続可能性向上を目指して連携する。

練馬区は、粗大ごみの収集を練馬区環境まちづくり公社に委託している。1日約1,000件の粗大ごみ収集の申し込みがあり、収集車1台当たり約100箇所を巡っている。受付業務については両備システムズの「Eco伝(エコデン)」を導入してデジタル化しているが、収集ルートの作成業務については担当作業員が紙の地図を用いたアナログ作業で行っている。収集ルートは毎日異なるため、作成には区内の地理や収集に関する幅広い知識と高い技術が求められ、経験豊富な作業員を必要としている。

WOOMSは自治体や事業者向けに、収集車の収集運搬状況を即時取得・共有できるシステムなどテクノロジーの活用を通じて業務効率化を支援している。実証実験では新機能を活用し、Eco伝で取得した収集日や場所、品目などの情報をWOOMSに連携、収集効率の良いルートを自動作成する。既存機能も活用して収集ルートを迅速に共有、収集車同士が進捗状況をカバーし合う体制も構築して業務効率化、円滑化を図る。またルートに関する熟練作業員の知見を地図情報と紐づけてチームで共有することで、スキル平準化にも役立てる。

練馬区は今後、検証結果を踏まえて、粗大ごみ収集業務の効率化を図っていく。両者で連携しながら業務効率化を図るとともに、DXにより生まれたリソースの活用により循環型社会の実現を目指す。

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