【知 識】理経とエルム 国産衛星アンテナに関して戦略的業務提携
理経とエルムは、衛星通信用国産地上局アンテナおよび衛星追尾用アンテナの需要に応え、メンテナンス性を考慮した製品を開発し、国内の修理対応による顧客満足度を向上させるべく、相互技術支援を行うことを目的に、戦略的業務提携契約を締結した。
近年、衛星データの利活用ニーズが急速に高まっており、スタートアップ企業を中心に多数の衛星が打ち上げられている。それに伴い地上局の需要も増加している。現状では海外製アンテナの利用が多いなか、日本の気候条件により、従来製品では安定した運用が難しいケースも見られ、修理に時間を要するケースもあるため、迅速な対応が求められている。
このような背景のもと、日本において国産アンテナの需要は高まりつつあり、理経はこのニーズに応えるべく、大学などで実績のあるエルムと提携し、設計・開発・製造を共同で進めることで、信頼性の高い国産アンテナの提供を目指す。納入後の修理対応についても、国内で迅速に対応できる体制を構築する。将来的には、信頼性の高い日本ブランドのアンテナとして、国内外市場への展開を計画している。
理経は40年以上衛星ビジネスに携わってきた実績があり、顧客ニーズの正確な把握と強固な販売基盤を有している。アンテナ製造においては、理経の部品調達力をエルムに提供することで、両社の強みを融合し、高品質な製品の提供と国内の修理対応による顧客満足度向上が可能となる。さらにエルムグループのマイクロラボとの連携により、衛星搭載用部品での事業拡張も視野に入れた多面的な宇宙ビジネスの創造を目指す。
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
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