【物 流】MFTBC ミドリ安全・日本ゴアとEV対応業務専用の作業服を開発

三菱ふそうトラック・バス(以下 MFTBC)は、ミドリ安全および日本ゴアと共同で、世界初の電気自動車(EV)関連業務専用の作業服「ARCTECT GEAR for EV」を開発した。整備や試験、組み立てといったEVを扱うさまざまな業務で活用ができる。

ARCTECT GEAR for EVは、EVの高電圧対応における安全性と、日々の業務における作業性を両立した。EVの開発や普及が進む中、EVに携わる業務、特に整備の現場においては、従来の内燃機関車両とは異なり、EVの高電圧システムへの対応が必要であり、特にバッテリーを扱う際には、感電やアーク放電といった重大事故のリスクがある。そのためEVを直接扱う人員は、高電圧に関する専門知識を持つと同時に、EV機構の深部に触れる際には高電圧対応の作業服を着用することが安全上不可欠である。

MFTBCの計画では、2026年に複数の海外サービス拠点で、ARCTECT GEAR for EVをメカニック向けに導入する。ミドリ安全は同様の機能を持った製品を 2026年夏より、法人向けに販売する予定にしている。

国内初の量産型電気小型トラック「eCanter」とともに商用車の電動化の先陣を切ってきたMFTBCは、日本政府の2050年カーボンニュートラル達成目標に貢献すべく、EVトラックが従来のディーゼル車両と同様に容易に運用できる環境整備に尽力している。これまでもEVに触れる業務に携わる従業員に対して、高電圧対応のトレーニングを行うなど、安全性の確保には注意を払ってきた。今回のARCTECT GEAR for EV導入によって、EV対応における安全性のさらなる強化を図る。


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