【アジア】東亜建設工業 バングラデシュ初となる免震構造の消防本部庁舎を受注
東亜建設工業はバングラデシュの公共事業局(Public Works Department:PWD)より、「ダッカ消防市民防衛局本部庁舎建設工事」を受注した。
バングラデシュは複数の大陸プレートが衝突する地帯に位置し、地震による災害リスクが高いとされているが、多くの建物が同国の耐震基準を満たしておらず、安全性強化が喫緊の課題となっている。
今回受注した工事では、国際協力機構(JICA)による日本政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)により、ダッカ管区ダッカ市ミルプール地区で、最先端の「消防市民防衛局本部庁舎」を建設する。建物の構造は、地下1階・地上10階建てのRC(鉄筋コンクリート)造で、同国では初となる免震構造を採用している。
また建物の設計には耐震性だけでなく、持続可能性を重視した先進技術が数多く導入されており、エネルギー効率の最適化・雨水の再利用・太陽光発電による従来エネルギー依存の低減を考慮したBuilding Energy Management System(BEMS)も取り入れられる。
今回の工事ではこれらの技術を導入することにより、都市部における公共インフラの防災性能と環境持続性を同時に高め、災害リスクの低減を通じた地域の社会脆弱性の克服に寄与することが期待されている。
東亜建設工業はこれまで、海外におけるODA工事や、シンガポール等の現地国政府さらには民間企業発注の土木・建築工事を数多く手がけてきた。また日本国内においても、耐震・免震・制震技術に関して長年培った知見・経験があり、近年では物流施設・住宅など様々な種類の建築工事の実績も増加している。こうした国内外で培った知見・経験と技術力を発揮することで、工事完成に向けて着実に施工を行う。
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
0コメント