【環 境】戸田建設 中小規模の食品工場にも導入可能な小型バイオガス発電機を開発

戸田建設は「2.5kWバイオガス発電機」を開発した。これまでは導入が難しかった中小規模の食品工場でも、食品廃棄物をクリーンな電力へと変換し、廃棄物処理費とCO2排出量の同時削減が実現可能となった。

食品工場では、野菜くずや食品の加工残渣などの副産物が、大量に発生する。これらは近年リサイクルが進んでいるが、引き取り手のない副産物は産業廃棄物として費用をかけて処理されており、同時にCO2排出の原因にもなっていた。

バイオガス発電という解決策は以前から存在したが、既存の発電機は小型のものでも発電出力は数十kW以上であるため、一日1t以上の食品廃棄物が発生する比較的大規模な施設でしか導入できなかった。そこで戸田建設は、中小規模の食品工場でも導入可能な2.5kW発電機を開発した。

2.5kWバイオガス発電機は、従来の小型バイオガス発電機の約1/10の出力で、これまで導入困難だった中小規模施設でも設置できる。200kgの食品廃棄物で10時間以上運転でき(※)、少量の食品廃棄物から生成したバイオガスを使うことにより、クリーンな電力を利用可能である。廃棄物処理費とCO2排出量を同時に削減でき、飼料に活用されず、廃棄されることの多い野菜くずでも利用できるため、処理費とCO2排出量が低減できる。

※ 食品廃棄物の種類によって運転時間は異なる


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