【流 通】サカタのタネ 無花粉バラ咲きトルコギキョウ新品種発売
サカタのタネは、トルコギキョウの新品種2種を開発し、2025年7月9日に営利生産者向け種子を発売した。
今回発売される新品種のひとつ「PFダブル(3型)スノー(ver.2)」は、無花粉タイプの中輪八重咲き品種で、晩生のため、高温期の出荷に向いている。既存の「PFダブル スノー」と比較して、アイボリー色の花の出現率が低く花径が大きくなり、くわえてバラ咲きの花形が華やかな印象を与える。異なるサイズや色の花材に合わせやすいため、花束やアレンジに向いている。トルコギキョウの栽培が難しい高温期でもチップバーンの発生が少なく、草丈・株全体のボリューム・花弁数を維持して花を咲かせるため、8月以降に安心して出荷することができる(※1)。
もう一方の「PFダブル(2型)ブルーピコティー」は、無花粉タイプの中輪八重咲き品種で、中生のため、5月から6月にかけての入梅時期からの出荷に適している。「ロジーナ ブルーピコティー(ver.2)」と比較すると、少し開花が早く、やや明るい青紫色の覆輪で、覆輪が明瞭に際立ち、輪郭がはっきりと見える。涼しげな花色は、梅雨時期に爽やかな印象を与えることができ、仏花のほかホームユースやアレンジメントなど、汎用性高く使用できる。この花色は無花粉八重咲き品種で初めての色でもある。
PFダブルシリーズは花粉が発生しないため受粉せず、花持ちが非常に優れている(※2)。花粉により花弁が汚れにくく、カビも発生しづらいことから、在圃性・作業性・輸送性・花持ち・美観の観点において、栽培・流通・販売・消費の各段階で多くの利点がある。近年、日本では大輪フリンジ咲き品種が多く流通しているが、サカタのタネは、PFダブルシリーズを通じて、比較的栽培しやすく多くの利点がある無花粉バラ咲きトルコギキョウの普及が進むことを期待しています。
※1 温度やその他栽培条件により切り花の品質は変化し、出荷時期も異なる可能性がある
※2 栽培環境により不完全な雄しべが形成される場合がありますが、生成される花粉は極少量で花持ちへの影響はほぼない
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