【流 通】昭文社HDとOrganon AIを活用した混雑情報可視化ツールを上市
昭文社ホールディングス(以下 昭文社HD)とOrganonは、画像認識AI技術を活用した新サービス「イマコミ」を開発し、共同事業展開をする。取り組みの第一弾として、京浜急行バスと連携し、バス乗り場の混雑状況をリアルタイムに可視化する取り組みを2025年6月から開始した。Organonがサービス開発・運用を行い、昭文社HDが営業・マーケティング領域を担う予定にしている。
イマコミは既設の防犯カメラなどをそのまま活用して、AIカメラ化することができる。
Organonが独自開発したAI解析デバイス「イマコミエッジ」を既設カメラに接続するだけで、画角内の人物や車両を手軽にAI解析することが可能となる。AI解析デバイスとセットで提供するデータ分析ツール「イマコミマネージャー」を用いることで、リアルタイムに数値情報を確認することはもちろん、グラフ機能や画像表示機能など、カメラから取得できる情報を様々な角度から分析・活用することができる。さらに昭文社グループの地図情報を活用し、解析対象スポットの混雑状況を、地図上でリアルタイムに表示が可能になる。また撮影画像は、「イマコミエッジ」上でプライバシーマスク処理を実施してからクラウドに集約されるため、公道や公共施設における活用時においても、通行者・利用者のプライバシーに配慮して運用できる。
イマコミを導入する京急バスは、これまでバス乗り場の混雑状況の把握は現場感覚に依存し、その感覚を頼りに旅客案内人員の配置を行っていた。しかしながら、感覚を頼りにした対応は当たりはずれも多く、人手不足や働き方改革が進む昨今では、改善が必要な状況となっている。
今回、イマコミを導入し混雑状況を定量的に把握し、加えて実際の状況の画像を蓄積・確認することで、データに基づいた混雑予測を行い適切な人員配置を実現することを目指す。それにより旅客案内の充実と混雑の緩和を目指し、利用者の満足度向上を図りたいとしている。
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