【環 境】商船三井 北陸電力向け電力炭輸送船でバイオ燃料を用いた試験航行実施

商船三井は、北陸電力向けに運航しているばら積み貨物船“HOKULINK”(ほくリンクで、韓国・麗水港で2025年6月26日に補油を実施し、バイオ燃料を使用する試験航行を開始した。

今回使用するバイオ燃料B30 は、ISCC-EU(International Sustainability & Carbon Certification)認証を受けたもので、廃食油などの生物由来の有機性資源(バイオマス)を30%の割合でブレンドした。従来の化石燃料と比べ航行時に発生するCO2を船上排出ベースで約30%削減する効果が期待でき、国内の電力会社としてはB30を使用した試験航行は初の試みとなる。

バイオ燃料は、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様の改造を必要とせず使用することができるため、化石燃料に代わる有効な代替燃料としてGHG排出量の削減に貢献する。商船三井グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」の環境戦略に基づき、引き続きクリーン燃料の導入を積極的に推進し、海上輸送における脱炭素化を目指す。

また同航海の低炭素属性は、商船三井グループ海上輸送カーボンインセットプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」を通じて、証書として取引が可能となる予定になっている。


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