【環 境】関電 日清食品とコーポレートPPA・アワリーマッチングシステムの実証

関西電力は日清食品とコーポレートPPAの契約を締結し、2025年6月から日清食品の関西工場・滋賀工場へ再生可能エネルギー由来電力の供給と環境価値の提供を開始する。また、リアルタイム(1時間単位)で再生可能エネルギーの発電量と電力消費量が一致していることを証明するアワリーマッチングシステムの実証を今年度中に開始する。

コーポレートPPAは、KDS太陽光が約2,000kWの太陽光発電設備を新たに開発し、日清食品の両工場へ太陽光発電設備により発電した再生可能エネルギー由来電力の供給と環境価値を提供する。これにより、年間約1,600tに相当するCO2排出量の削減効果が見込まれる。

またアワリーマッチングシステムの実証では、コーポレートPPAによる太陽光発電設備の発電量データと、両工場の電力消費量データを1時間単位で照合し、ブロックチェーンに記帳することで、太陽光発電による電力がリアルタイムで消費されていることを証明する。

近年、「24/7CarbonFreeEnergy」への関心が高まっており、GHGプロトコルの改定に向けた検討においても、アワリーマッチングやCO2排出係数の時間的な粒度を高めることが論点になっている。こうした動向も踏まえ、実証では1時間単位のCO2排出係数も算出・可視化する。CO2排出削減効果の高い時間帯を把握することで、電力使用時間帯のシフトによるCO2排出量の削減、工場における生産計画の立案、再生可能エネルギーや蓄電池等の最適制御技術の開発に活用していく。


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