【アジア】島津製作所 中国・杭州市に環境イノベーションセンター開所
中国科学院大学杭州高等研究院環境学院は、環境研究分野の先進機関である中国科学院生態環境研究センターの研究資源と専門知識を基盤とした新しい研究拠点として2020年に設立された。浙江省の省都で多数のイノベーションを生み出す都市でもある杭州市は、今後水質や土壌、大気に関わる環境分析の中心地になると目されている。SSLは環境イノベーションセンターを共同で設立することで、中国の環境分野の研究者との連携を強化し、当該分野への深耕を図る。
環境イノベーションセンターでは、社外の研究者と共同して分析アプリケーションや新規応用システムの研究開発を行う。既に多成分PFASの一斉分析メソッドの開発などで成果を挙げており、今後も中国市場の環境規制ニーズに沿った開発を推進していく。同センター内のラボには、島津製作所の液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060NX」やガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS-TQ8050NX」、エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-7200」などを設置している。
島津製作所は中期経営計画で「海外事業の拡大」を掲げているほか、グリーン領域として「地球の健康への貢献」に向けた取り組みにも力を入れている。このたび開設した環境イノベーションセンターにて新規開発テーマを創出し、引き続き環境分野向けソリューションを提供していく。
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