【アジア】双日とロイヤルホールディングス ベトナムで外食事業に参入
双日とロイヤルホールディングス(以下 ロイヤルHD)は2025年4月18日、ベトナム1号店となる洋食店「THE ROYAL(ザ ロイヤル)」をホーチミンに開店した。両社は今後、地域のニーズに応じて、特定のブランドに限定せず、洋食や和食など幅広い業態の飲食店を共同で展開していく。双日がベトナムで外食事業に参入するのは初めてとなり、双日グループの卸売や物流、食品関連事業と連携しながら、リテールバリューチェーンの拡大を図る。
双日とロイヤルHDは2021年に締結した資本業務提携に基づき、戦略的パートナー関係を構築している。COSTA COFFEE(コスタ コーヒー)の日本のカフェ市場への本格参入をはじめ、シンガポールにおいてロイヤルホストとして初となる海外直営店を出店したほか、銚子丸も含む3社で、米国において寿司を中心とする新業態の共同事業展開の計画を進めるなど、新たな商品・サービスの提供を通じた価値の創出に取り組んでいる。
ベトナムの外食市場は、東南アジアの中でインドネシアに次いで2番目に大きく、特にホーチミンのような大都市圏では日本食への関心・需要も高く、所得の向上や共働き世帯の増加に伴い、今後もさらなる市場の成長が見込まれている。
ベトナムでは、双日の前身である日商岩井が1970年代からビジネスを展開しており、2006年には同国との友好関係と経済発展への貢献が認められ、日系企業として初となる「ベトナム国友好勲章」を受賞している。双日は卸売・物流事業を起点に、製造・小売などリテール分野において事業を“点から線”、“線から面”へと拡大している。一方、ロイヤルHDはベトナムにおける外食事業の拡大を目的として、2024年8月に設立した現地法人を軸に、地域のニーズに応じた幅広い業態の飲食店を展開していく計画を有している。
1号店となる洋食店「THE ROYAL」は、ホーチミン中心部に立地し、グリル料理をメインにしたダイニングのBAR&GRILLをコンセプトにしている。店舗名「THE ROYAL」は、1953年に福岡県に開店したロイヤルHDのレストラン第1号店である「ザ・ロイヤル」に由来している。今後は、洋食だけでなく世界の料理とホスピタリティを提供するレストランの出店を目指し、双日のベトナムにおける事業経営基盤と食料分野を中心とした販売力や卸売機能と、ロイヤルHDの店舗開発運営力を活かし、リテールバリューチェーンのさらなる拡大を目指す。
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