【環 境】西松建設とアサヒ飲料 解体ガラ微粉末等を環境配慮型コンクリートを二次製品化

西松建設とアサヒ飲料は共同で、北辻政文教授(宮城大学)とともに、CO2を吸収・固定化したコンクリート解体ガラ微粉末や再生粗骨材を使用した環境配慮型コンクリートを開発し、コンクリート二次製品に適用した。この製品は再生材料の使用率が単位体積当たり約60%、1m3あたりCO2排出量は、通常の製品と比べ、99.5%削減(西松建設試算)される。

コンクリート構造物の解体などで発生した廃コンクリート塊(ガラ)は、破砕し粒度調整して再生砕石などに利用されている。一方で、解体ガラを破砕・粉砕処理して得る再生骨材やコンクリート微粉末は、建設リサイクル材料として有用な資源であるものの、品質の安定した天然材料に比べて、未だ積極的な利用が進まず、今後の活用促進が課題となっている。

西松建設はアサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」で、大気中のCO2を吸収した特殊材をコンクリートに練り混ぜることによって、CO2排出量がマイナスとなるカーボンネガティブなコンクリートを実現している。

今回の取り組みは、これまで利用が十分に進んでいない解体ガラ再生材料(微粉末・粗骨材)の利用促進にも期待される。西松建設は、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に向けて、環境に優しいコンクリート材料開発を継続する。


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