【知 識】三井住友銀行とフォースタートアップス スタートアップの出口戦略で連携

三井住友銀行とフォースタートアップスは、スタートアップの出口戦略の多様化に向けた連携を開始した。

従来、スタートアップのエコシステム成長においては、企業の「バリューアップ」が中心的なテーマとされてきた。しかし政府の「スタートアップ育成5か年計画」において、「出口戦略の多様化」が骨子の一つとして挙げられているように、成長産業の持続的な発展に向け、「バリューアップ」以外の出口戦略を検討する重要性が高まっている。

このような状況の中、両社の連携ではM&A活用による出口手段の多様化に着目し、スタートアップを対象とするM&Aマーケット活性化の検討を通じ、より多くの起業家やベンチャーキャピタルの市場参入や、シリアルアントレプレナーの創出、大企業傘下で更なる成長環境を経由した大型IPO(スイングバイIPO)の確度向上など、日本経済の活性化を後押しすることを目指す。

同時に、大企業・中堅企業がスタートアップの技術やノウハウを活かし、新規事業の創出、既存事業の高度化を実現できれば、生産性向上や経営の多角化にも寄与し、大きな経済価値の創造につながることが期待される。

連携では、資本戦略立案やM&Aをはじめとする事業戦略の推進支援により培ってきた三井住友銀行における大企業・中堅企業との顧客ネットワークと、フォースタートアップスがタレントエージェンシー事業を通じて構築してきたスタートアップ各社とのつながりを活かし、スタートアップM&A・協業についての情報が集まる場づくりやスタートアップM&Aにおける実務上のボトルネック解消に向けた検討、スタートアップM&Aの拡大に向けた情報発信に取り組む。

今後、スタートアップエコシステムを活性化させることで、大企業・中堅企業の新規事業展開やピボットを加速させ、日本経済全体の活力向上につなげるとともに、両社におけるスタートアップを取り巻く支援ビジネスの創出・事業拡大を目指す。


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