【物 流】東邦薬品 新幹線荷物輸送サービスを活用した医療用医薬品輸送の実証実験

東邦薬品は、JR東海とJR西日本が提供する新幹線荷物輸送サービスを活用し、医療用医薬品の輸送実証実験を実施する。「安心・安全な医薬品流通」を社会的使命とし、平時及び災害時いずれにおいても安定的に医薬品等の供給を行う強靭な物流体制の構築を目指すとともに、ドライバーの労働環境の改善や、環境負荷の低減等を踏まえたサステナブルな輸送手段の検証を進めていく。

近年、医薬品業界においては、再生医療等製品やバイオ医薬品等のスペシャリティ医薬品の開発が進み、これらの製品の多くは輸送時においてもGDP(Good Distribution Practice)に準拠した厳格な品質管理が必要とされ、個々の製品に対応した最適な流通体制の構築が求められている。

また、物流の2024年問題ではドライバー不足による輸送力の低下が懸念されており、解決手段の一つとして時間に正確でスピーディーな輸送が可能な新幹線の活用が注目を集めている。更に新幹線をはじめとした鉄道輸送は、地球環境への負荷が少ない輸送手段の一つとしても期待されている。

今回、東邦薬品は新幹線荷物輸送サービスを活用し、医療用医薬品の中でも、振動に留意すべき製品、輸送時間短縮が必要な製品、ジャストインタイム物流が求められる製品において、新幹線物流の可能性を検証する。実証実験を通じて、新幹線を活用した医療用医薬品の輸送の課題を抽出し、輸送手段の新たな選択肢として検討していく。


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