【環 境】オーダーメイドウィッグ製作用モールドにバイオマスウレタン素材の使用開始

三井化学とアートネイチャーは、持続可能な社会の実現に向け、オーダーメイドウィッグ製作用のモールド(型)にバイオマスウレタン素材を用いた生産を2025年2月より開始する。

オーダーメイドウィッグは一人ひとりの頭部の形状に合わせて製作される。3Dスキャナーにて頭部の形状を正確に計測し、ウレタンの切削により頭部と同じ形状のモールドを作製する。寸法が正確なモールドは、頭部に優しくフィットするウィッグの基本となるため、素材には切削性および寸法安定性に優れるウレタンを用いる。削り出した型の形状に合わせて、ウィッグの土台となるベース(キャップ)を作製し、植毛工程を経てウィッグが完成する。

ウィッグ製作用モールドには従来、石油由来のウレタン素材を使用していたが、非可食原料「ひまし油」をベースとしたバイオマス素材(バイオマス度20%)に切り替えることにより、廃棄物量の削減および焼却時のCO2削減を実現した。これにより、年間12トンの廃棄物削減とおおよそ70トンのCO2排出量の削減(約50%減)を見込んでいる。


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