【知 識】東京藝術大学 施設の大規模改修に向けネーミングライツパートナー募集

東京藝術大学は、上野キャンパス内のコンサートホール「奏楽堂」のネーミングライツパートナーを募集している。

1998年に竣工した奏楽堂は、東京音楽学校からの歴史を紡ぎ、学生・教員の教育研究や成果発表を支えている。ホール全体がひとつの楽器であり、可動式の天井により音響空間を変化させ、古典から現代まで多彩な音楽文化を支えてきた。また近年では、美術・音楽・映像の枠を超え、総合的な舞台芸術の創造と発信にも取り組んでいる。

現在、奏楽堂は老朽化が著しく、演奏・演出の基盤である舞台機構・可変天井・照明・音響設備から、鑑賞体験を支える建具・客席・空調機器まで、全面的な改修を必要としている。東京藝術大学は奏楽堂が30周年を迎える2028年度から、複数年にわたる工事を開始する予定にしているが、大学自身の予算や国からの補助金だけでは、およそ10億円(見込み)が不足する。

そのため同学が法人等と契約することにより、奏楽堂に対し愛称を設定する権利及び奏楽堂を利用して法人等の活動を宣伝する権利を与え、権利を付与された法人等(ネーミングライツパートナー)からその対価としてネーミングライツ料を得る事業を実施する。契約期間は契約期間は令和7年7月1日から5年以上で、令和6年10月25日から令和7年3月31日まで募集する。愛称等は「奏楽堂」の名称が含まれることや、文化ゾーンとしての上野という地域の特性を踏まえたものであることなどの条件がある。


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