【環 境】日本ガイシとSustech 蓄電所ファンドの設立検討
日本ガイシとSustechは、Sustechの電力運用プラットフォームELICを活用した蓄電所ファンド(※)の設立検討を開始した。一層の関係強化を図るべく、日本ガイシからSustechへの出資も実施する。
日本ガイシとSustechは2023年9月に発表した「電力運用プラットフォームELICによる蓄電所事業の収益最大化に向けた取り組み開始に合意」に基づき、ELICを用いた蓄電所事業の収益最大化に向けて取り組んでおり、2024年度末から系統用蓄電所の運用を開始する予定にしている。
今回設立を検討する蓄電所ファンドは、日本ガイシが培った蓄電池技術と、AI技術や電力運用のノウハウを用いて高い予測精度の実績を誇るSustechのELICを活用し、運用による収益の最大化を図る。得られた収益は、配当として投資家に還元することでさらなる投資を呼び込み、新規の蓄電所設立を目指す。
電力を安定供給するためには、需要と供給のバランスを常に担保する必要がある。太陽光や風力といった天候による出力変動の大きな再生可能エネルギーの導入拡大が進み主力電源化されていくなか、需給ギャップをなくすための電源(調整力)の重要性がこれまで以上に高まっている。従来は、主に火力発電がその役割を担ってきたが、カーボンニュートラルな社会を実現するためには、新たな調整力の確保が急務となっている。
日本ガイシグループは、中長期ビジョン「NGKグループビジョン Road to 2050」で、カーボンニュートラルへの貢献を取り組むべき社会課題の一つとしており、2030年に新規事業で売上高1,000億円以上を目指す「New Value 1000(NV1000)」を掲げ、外部アライアンスとの協業による新製品および新規事業の創出を積極的に進めている。
Sustechは、サステナブルな社会の実現に向け、テクノロジーを活用して企業や社会が効率的にGXに取り組める仕組みを開発しており、真にインパクトのあるグリーンビジネスの実現を目指している。
※ 蓄電所ファンド
投資家から出資を募り、特別目的会社(SPC)を設立して蓄電所を運用することを目的としたファンド
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
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