【環 境】東急建設 使用済み紙おむつを活用した培養土生産事業化に向け共同研究開始
東急建設はムスカおよびトータルケア・システムとともに、使用済み紙おむつ由来の成分を活用したオーガニック培養土等生産「地球動物園」について、事業化に向けた共同研究を開始した。これは使用済み紙おむつを原材料としてオーガニック培養土や緑化基盤材を生産する事業で、東急建設の新規事業アイデアコンテスト「MOON SHOT CONTEST」で選出された。
使用済み紙おむつは、その大半が焼却処分されているが、水分を多く含み焼却しづらいためCO2排出量が増えることが指摘されている。近年、高齢化の進展に伴い、紙おむつの生産量・使用量は増加傾向にあり、環境省の推計では2030年度の使用済み紙おむつ廃棄量は260万トンとなり、一般廃棄物処理量に占める割合は約7.0%まで高まるとされている。これらの使用済み紙おむつを処理するにあたり、環境負荷低減方法が課題となっている。
「地球動物園」では、回収した使用済み紙おむつを水溶化処理することで、焼却処理と比較しCO2排出量の削減効果が見込まれている。また処理過程で発生する汚泥を脱水処理後、イエバエによる有機廃棄物の消化処理技術等を加えることで、生成された有機肥料を原料にオーガニック培養土や、緑化基盤材の元肥を生産する。
東急不動産は昆虫を活用した有機廃棄物処理技術を有するムスカと、使用済み紙おむつのリサイクル技術を有するトータルケア・システムの知見を活用した共同研究を開始し、2026年度までに事業化を目指す。
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
0コメント