【知 識】シャープと古野電気 低軌道/中軌道衛星通信アンテナ開発で協業
シャープと古野電気は、LEO(低軌道)/MEO(中軌道)(※)衛星通信アンテナの開発で協業を開始する。
モバイルデータ通信が困難な海上では、高品質かつ高速大容量の通信が可能なLEO/MEO衛星通信の需要が特に大きく、船舶への導入拡大が期待されている。シャープはスマートフォンの設計で培った小型・軽量化技術や通信技術を活かし、小型かつ軽量なLEO/MEO衛星通信アンテナの開発を進めている。古野電気はさまざまな航海機器や海上通信機器の製造・販売事業をグローバルに展開し、船舶向け機器における豊富な経験やノウハウを有していることから、協業にいたった。
協業を通じ、古野電気の船舶分野における専門的な知見や支援を得て開発を加速する。船舶での利用に適したLEO/MEO衛星通信アンテナを早期に実用化することで、航海時の通信環境の向上に加え、船舶業務のDX促進にも貢献する。
また両社で連携し、2024年9月中旬に実証実験を実施する。古野電気の実験艇に開発中のLEO/MEO衛星通信アンテナを搭載し、海上の試験用コースを航行する。橋などの障害物のほか、船体の向きや速度が通信へ与える影響など、航海中のさまざまな状況下における実用性と課題を検証する。この実証は情報通信研究機構(NICT)からの助成を受けて実施される。(JPJO12368G50501)
※ LEO、MEO
LEO(Low Earth Orbit)、MEO(Medium Earth Orbit)
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