【流 通】島津製作所 社員が博士課程進学と業務の両立を支援する新人事制度を導入

島津製作所は2024年度から、社員による博士後期課程進学と通常業務の両立を後押しする「島津社会人博士育成支援制度(SPARK ※)」を開始した。同制度では「事業戦略上の研究領域」と「進学先での研究予定のテーマ」が合致した博士号取得希望者の学位取得を支援する。

島津製作所はこれまでに大阪大学と連携して、自社技術者・研究者の博士号取得を支援したり、大阪大学大学院の学生を修士課程(博士前期課程)修了時に採用し、博士後期課程に派遣して共同研究に従事させたりする「REACHプロジェクト」を展開してきた。

「SPARK」は社内審査を通過した島津製作所社員が対象で、対象者は進学する大学を自由に選択できる。学費は同社が負担し、大学の先端研究に関する知見の獲得や、大学との共同研究をリードする人財の育成を図る。現在、研究・製品開発に従事する同社社員がこの制度を用いて京都大学および京都工芸繊維大学の博士後期課程に在籍している。島津製作所は中期経営計画で「高度専門人財育成プログラムの推進」を掲げている。多様なパートナーと協力して、社会課題の解決に向けたイノベーションをリードする人財の創出・獲得を目指す。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です