【アジア】サハ東急 タイで「空飛ぶクルマ」事業検討に向け連携
サハ東急(サハ東急コーポレーション)は、次世代エアモビリティ・空飛ぶクルマ(※)の開発・製造を行うSkyDrive)、サハグループの中核企業であるサハ・パタナ・インターホールディング(以下 SPI)の3社間で、タイにおける将来的な空飛ぶクルマを用いた事業実現可能性調査のための基本合意書を締結した。サハ東急は2014年、東急とタイの大手財閥系企業サハグループが設立した合弁会社で、タイ・チョンブリ県シラチャ郡で日本人向け賃貸住宅事業を推進している。
シラチャはバンコク中心部から南東約100kmに位置し、周辺には製造業を中心とした日系企業が集積しているため、バンコクに次いで多くの日本人が暮らしている。また、タイ政府が産業誘致を進めるEEC(東部経済回廊)内にも位置しており、今後もさらなる発展が見込まれている。
サハ東急はシラチャで、タイ駐在の日本人子育て世帯をメインターゲットとする「ハーモニック レジデンス シラチャ」と、単身および夫婦の日本人駐在員向けの「グリーンライフ シラチャ」2つのサービスアパートメントを運営している。日系セキュリティ会社の24時間セキュリティの導入や、敷地内での歩車分離、緑豊かな遊歩道の設置などにより安心かつ快適な、「美しい生活環境」の提供に取り組んできた。
シラチャにおいて、新産業誘致に伴う関連企業の集積や就労人口、居住人口の増加による不動産サービス需要の拡大を目指しているサハ東急と、消費財事業、食品・飲料事業、工業団地開発およびその他新規事業への投資事業を行い、持続可能なビジネスの価値向上を目指すSPI、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに掲げ、アジア地域においても「日常の移動に空を活用する」未来の実現を目指すSkyDriveの3社の意思が合致し、合意書の締結に至った。
合意書に基づき、自動車による慢性的な交通渋滞や排気ガスによる環境汚染が社会課題となっているタイにおいて、まずはシラチャを出発点として、SkyDriveが開発する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」を活用したユースケースを検討する。
サハ東急はこれまでのタイにおける事業で獲得した日系企業をはじめとするネットワークを活用し、SkyDriveのタイ進出ならびにSPIとの連携をサポートし、事業の推進主体として、SkyDriveとサハグループとの共同事業の牽引役を担う。また今回の事業をはじめとする新産業の誘致に伴い増加することを見込む拠点整備や、従業員の生活環境などの場面において不動産サービスの提供を実施する。
また、SkyDriveのような先端企業をはじめとする新しい産業との連携をはかることにより、新たな付加価値をもたらす多様な産業集積エリアを構築し、より一層魅力溢れるエリアへ発展させることを目指す。SkyDriveとの連携をきっかけに、他業種との連携を加速させる。
※ 空飛ぶクルマ
電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれている
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