【知 識】東京工科大学 地元ブルワリーとオリジナルホワイトエールを共同開発

東京工科大学デザイン学部は、クラフトビールの製造を行う大鵬と連携し、蒲田発のオリジナルホワイトエール「白蒲田(しろかまた)」を共同開発した。2024年7月17日より、大鵬の運営店舗「RE.beer」において数量限定で販売する。

この取り組みは、地域の魅力の抽出からコンセプト立案、製造、商品化、宣伝、販売までのプロセスを体験的かつ実践的に学ぶデザイン教育プログラム構築のための先行的な試みであり、同学部の末房志野教授、小田敬子准教授と葛原俊秀准教授を中心に、元ビールメーカーの学園職員らが参加した。マーケティングからコンセプト提案、副原料の選定、ネーミング、各種デザインなどを約8ヶ月かけて行った。2025年度以降は、これをベースにした学生の演習授業やゼミでの起用を想定している。また購入者を対象としたアンケート調査を実施し、味覚やパッケージデザインなどの視覚的要素の関係性や受容性に関する評価研究を行う。

開発商品「白蒲田」は、小麦を使用したエールタイプ(上面発酵)のビールで、羽根つき餃子発祥の地である蒲田らしく「飲茶を楽しむように気軽に仲間と語り合うこと」をコンセプトに、中華料理で出される飲み物の定番であるジャスミン茶やジャスミン花を副原料に使用した。ホップの苦みに加え、茶葉由来の独特な渋みと、白い花を連想させる優しい香りが特徴で、小麦由来の白濁した色合いとキレのいいすっきりとした味わいの飲み口で、羽根つき餃子や中華料理はもちろん、様々な料理の味を邪魔しない食中酒として楽しめる。パッケージデザインは、副原料のジャスミンの花をモチーフに優しい香りを表現した。


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