【知 識】弘前大学とNEC 共同研究講座「ヘルスケアAIシステム学講座」を開設
弘前大学とNECは2024年4月1日付で、共同研究講座「ヘルスケアAIシステム学講座(英語表記:Department of Healthcare AI Systems)」を開設した。
弘前大学COI-NEXT(※1)では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト(※2)」の超多項目健康ビッグデータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めている。
NECはAIやデジタル技術を活用し、医療をデジタルで支える「Medical Care事業」、一人ひとりの日常生活に寄り添う「Lifestyle Support事業」、個人に合わせた医療を科学で支える「Life Science事業」を通じて、事業コンセプトである「live as you あなたを知り、あなたらしく選ぶ」世界の実現を目指している。
共同講座では、(1)弘前大学が蓄積する弘前市民の超多項目健康ビッグデータ、(2)外見や動作などのデータを解析して人を精緻にモデル化するNEC独自のAI技術を用いて、脳卒中や心疾患、フレイル、認知症など多種多様な疾病の潜在的なリスクを推定するための研究開発に取り組み、デジタル技術によって個別最適化されるヘルスケアソリューションの社会実装を目指す。
※1 弘前大学COI-NEXT
弘前大学では、2022年10月に文部科学省・科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択された。弘前大学COI-NEXT拠点では、健康を基軸に、若者が地域で働きたいと思える成長産業として魅力的なヘルスケア産業を創出することによって、地域の人々を健康にしながら経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができ、心身共にQOLの高い状態での健康寿命を延伸する、well-beingな地域社会モデルの実現をめざしている。これまでの弘前大学COI拠点の成果を発展的に承継し、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指すプロジェクト
※2 岩木健康増進プロジェクト
弘前大学が青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録している。弘前大学は2013年に文部科学省・JSTによる「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」に採択され、岩木健康増進プロジェクト健診の超多項目健康ビッグデータの解析により、認知症・生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装する研究活動を弘前大学COI拠点で展開した(2013〜2022年)
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