【物 流】JR貨物 2023年度輸送実績

JR貨物は2023年度の輸送実績を発表した。コンテナ全体で18,107千トン(前年実績18,330千トン)、前年比98.8%。車扱全体では千8,416トン(前年実績8,278千トン)、前年比101.7%となった。

扱別に見るとコンテナは、2024年問題や脱炭素に向けた動きを背景に、飲料メーカーの中距離帯での鉄道シフトや米専用列車の運行、医薬品輸送等、新たな取組みが進んだ。

品目別では、食料工業品が、外食やインバウンド需要の増加等を受け、ビール類を中心に前年を上回ったほか、積合せ貨物がドライバー不足に伴う鉄道シフトが続き増送となり、自動車部品も半導体不足の解消が進み自動車生産が回復し増送となった。

一方、化学薬品・化学工業品が、一部顧客の輸送終了や需要低迷に伴う生産減の影響により荷動きは低調となったほか、紙・パルプは、ペーパーレス化の進展に伴う紙の需要減が続き減送となったことなどにより、コンテナ全体では前年比98.8%となった。

車扱は石油は暖冬傾向に伴う燃料需要減少により、灯油及び重油が低調に推移した一

方、ガソリンが外出機会の増加により増送となり前年を上回った。車扱全体では前年比

101.7%となった。コンテナ・車扱の合計では、前年比 99.7%となった。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です