【物 流】JR貨物 2024年2月分の輸送動向

JR貨物は2024年2月分の輸送動向を発表した。

発表によると、長引く物価高の影響により足元で個人消費の弱い動きが続く一方、一部品目において需要の回復が見られたものの、うるう年により稼働日が1日多かったこともあり、コンテナは前年を上回った。また、車扱は石油等が減送となったため、輸送実績合計は前年を下回る結果となった。

コンテナ輸送は食料工業品が暖冬傾向に伴う需要増加やインバウンド需要の増加もあり外食消費の回復等により清涼飲料水、ビール類を中心に荷動き好調となり、前年を上回る結果となった。また、積合せ貨物は、2024年問題等を背景とするドライバー不足に備えた鉄道シフトにより増送となった。

一方、化学薬品は、需要低迷に伴う生産減に加え、一部顧客における輸送終了や能登半島地震の影響による生産減により荷動きの低調が続いたほか、紙・パルプは、ペーパーレス化の進展に伴う紙の需要減が続き減送となった。コンテナ全体では前年比101.8%となった。

また車扱は、石油が暖冬傾向に伴う燃料需要減少により灯油及び重油の荷動き低調となったため、車扱全体では前年比96.1%となり、コンテナ・車扱の合計では、前年比99.8%となった。


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