【物 流】全ト協 2023年10月~12月期 トラック運送業界の景況感(速報)

全日本トラック協会は、2023年10月~12月期のトラック運送業界の景況感(速報)を発表した。

日銀短観では、製造業で3四半期連続改善、非製造業で7四半期連続改善と、景気回復の継続を示した。

トラック運送業においては、燃料コスト高、物価高等の原価アップ等により厳しい経営を余儀なくされているものの、輸送数量、運賃・料金の水準、経常利益等が改善基調となったことを反映し、業界の景況感は▲17.7と前回より15.8ポイント改善した。今後の見通しは、運賃・料金の水準が改善する見込みを反映して、▲15.0と2.7ポイント改善の見込み。

主な各項目別の景況感として、実働率▲3.1と前回より18.7ポイント改善、実車率は▲3.1と前回より19.2ポイント改善され、輸送効率は改善傾向。採用動向は▲14.2前回より5.2ポイント低下、雇用動向は89.8と前回より10.0ポイント上昇し、運転者労働力の不足感は強くなった。

一般貨物では、輸送数量が▲1.9と前回より27.1ポイント改善、運賃・料金の水準は27.8と前回より3.2ポイント改善したことから、営業収入は9.3と前回より34.4ポイント改善した。営業利益は▲7.4と前回より25.9ポイント改善した。

宅配貨物では、運賃・料金の水準が3.7と前回より17.7ポイント悪化したものの、輸送数量が7.4と前回より14.5ポイント改善したことから、営業収入は22.2と前回より57.9ポイント改善した。営業利益は7.4と前回より36.0ポイント改善した。

宅配以外の特積貨物では、輸送数量が▲22.7と前回より14.8ポイント改善、運賃・料金の水準は18.2と前回より1.5ポイント改善したことから、営業収入▲18.2と前回より23.5ポイント改善した。営業利益は▲31.8と前回より22.4ポイント改善した。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です