【流 通】NTTとNTTドコモ 脂質異常症患者治療用アプリの試作版を開発
NTTとNTTドコモは、生活習慣病である脂質異常症の患者を対象とした治療用アプリ(※1)に適用する行動変容支援技術(※2)の検証とアプリの設計を実施し、ドコモが試作版アプリを開発した。NTTドコモはアプリが脂質異常症患者を対象とした治療用アプリの国内初(※3)医療機器承認を取得することをめざし研究開発を進める。
脂質異常症は、血液中の脂質(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)の値が基準値から外れた状態をさし、診断を受けていない患者を含めると日本国内で約2,000万人の患者(※4)がいるとされる。脂質異常症は運動や食事などの生活習慣に起因することが多く、悪化すると脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことが知られている。脂質異常症の治療では、医師から患者への生活習慣の改善指導が行われるが、数か月に一度の外来受診時だけでは日常的な指導が困難であり、生活習慣改善に向けた支援が十分にできていないという課題があった。
NTTドコモはこの課題を解決するため、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」などを参照しつつ、千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 前澤善朗講師による監修を受け、NTTと共同で設計したアプリの試作版を開発した。
※1 臨床研究を経て、治療効果を有する医療機器として承認されたソフトウェア(スマートフォンアプリ)
※2 人の行動を変えるために外界から働きかける技術
※3 2024年1月15日時点 NTTドコモ調べ
※4 e-STAT に掲載されている、20歳以上の24%が脂質異常症の疑いありという値を元に算出
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
0コメント