【知 識】日本生命 スタンフォード大学医学部と先進AIモデル開発で共同研究

日本生命保険はスタンフォード大学医学部と提携し、先進的なAIモデルに関する共同研究を実施する。

近年、生命保険業界においてもAI活用が大きな注目を集めている中、日本生命保険は2018年4月のイノベーション開発室(呼称:Nippon Life X)の設立以降、シリコンバレー等の海外拠点と連携し、先端AIの研究や社内業務への技術適用に取り組んできた。

今後、AIのさらなる発展やウェアラブル端末の普及が見据えられる中、同社の社会的役割の発揮に向けてAI活用が一層重要になると考え、スタンフォード大学医学部との研究の実施に至った。

提携では、スタンフォード大学医学部が持つ電子医療記録やウェアラブルデータ等の実世界のヘルスケアデータ等を用いて、先駆的な試みとして、慢性疾患や生活習慣病をターゲットにしたAI駆動の深層学習ベースの疾病臨界遷移予測モデル等を研究(※1)していく予定にしている。

共同研究は「医療ビッグデータ」「Translational Medicine(※2)」等を専門とするスタンフォード大学医学部の教授陣とともに、慢性疾患予測や医療資源利用予測に関する先進AIモデルの研究を行う。

今後、慢性疾患や医療費の予測に焦点を当てた先進AIモデルの研究を進め、研究成果を日本生命保険の保険ビジネスへの適用を目指していく。


※1 複雑な疾患は、正常な状態、疾患前の状態(または臨界遷移状態)および疾病状態の3つの状態を経て進行するが、今回の研究では疾患になる前の臨界遷移状態を予測するAIモデルを研究

※2 Translational Medicine

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