【知 識】日本精工と東京工業大学 NSKトライボロジー協働研究拠点を設置

日本精工(以下 NSK)と東京工業大学は「NSKトライボロジー協働研究拠点」を東京工業大学すずかけ台キャンパスに設置した。

NSKはトライボロジーとデジタル技術の融合による価値創出で持続可能な社会の発展に貢献し、必要・信頼される企業を目指すことを重要課題としている。トライボロジーとは、運動する2つの物体間の接触で生じる現象(潤滑、摩擦、摩耗、焼付きなど)について解明する学問であり、各現象では要素技術(材料、潤滑、力学)が相互に関係している。

NSKと東京工業大学は2020年から、ベアリングをはじめとした転がり機械要素のトライボロジーを解明するための鍵となる技術である材料、潤滑、力学の3分野の個別の共同研究に着手、推進してきた。さらに2023年3月には、両者の関係をより強固にして革新的な研究開発を継続的に行える体制とするため、トライボロジー技術に関する研究拠点の設置に向けた協定を締結した。今回、東京工業大学のオープンイノベーション機構の支援のもと「NSKトライボロジー協働研究拠点」を設置した。

NSKトライボロジー協働研究拠点では、従来、材料、潤滑、⼒学それぞれ個別に⾏っていた研究3分野を総合的に研究することで、NSK単独では解決が困難な課題について、本質を理解して現象を解明すると同時に、従来の研究をより深化させ、転がり軸受製品の寿命延⻑や性能向上など、⾼機能な軸受製品や直動製品の創出につながる画期的なソリューションを産み出していく。また協働研究拠点を活⽤し、NSKと東京⼯業⼤学の研究者が相互交流を緊密に⾏い、⾼度な基礎研究を推進できる⼈材の育成にも継続的に取り組んでいく。


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