【アジア】日本工営 ベトナムで現地企業と自動運転車両の実用目指し実証実験開始

日本工営とベトナム国大手不動産デベロッパーEcoparkグループのEcotek社、AIや次世代モビリティの研究・開発を行うPhenikaa Xの3社は、2021年12月に協力覚書を締結し、協力事業として自動運転車両の走行実証実験を開始した。

実証実験はベトナムの首都ハノイ近郊でEcoparkグループが進めている国内最大規模のタウンシップ開発「Ecoparkプロジェクト」の域内約2km範囲で、Phenikaa Xが研究・開発する自動運転車両の走行試験を行い、その安全性と利便性、自動運転モビリティの導入可能性を実証する。

域内交通は現在Ecoparkグループが運営する小型モビリティやレンタル自転車、既存ライドへイリング(自動車による送迎サービス)、タクシーなどが利用できるが、住民および域外からの訪問者の利便性を更に高めるための交通計画策定、バス運営の効率性が課題となっている。

この課題に対し日本工営の持つ日本国内外での自動運転実証事業で得た知見・経験や都市計画、交通計画等の幅広い技術ソリューション、Phenikaa Xの持つ自動運転車両やソフトウェア開発のノウハウを組み合わせ、自動運転車両・交通データ等を活用した域内交通モード策定および運営コストの最適化、ハノイ市中心部へのアクセス向上とEcoparkの更なるスマートシティ化に向けたソリューションの提案を行う。2023年末までに自動運転車両のサービス開始と、居住者および域外からの訪問者が域内外交通の手配をスムーズに行う事が出来るMaaSアプリケーションの本格運用開始を目指す。

3社は今回の実証実験を端緒に、Ecoparkプロジェクト全体の更なるスマートシティ化へのソリューション提供、他地域への展開も見据えた連携を推進する。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です