【知 識】DNPとセキュアワークス サイバー攻撃対策を学ぶ演習を開発

大日本印刷(DNP)はSecureworksの日本法人・セキュアワークスと共同で、日本企業が侵害されやすいサイバー攻撃手法をシナリオに採用した体験型実践演習(ハンズオン)の「サイバー攻撃対処コース」を開発した。

同コースには仮想環境(サイバーレンジ)を使った体験型実践演習のシナリオに、セキュアワークスが提供する「Red Teamテスト」(実際のサイバー攻撃と同等の攻撃を仕掛けて、企業・組織のセキュリティレベルを評価するサービス)の知見を組み込んでいる。

受講者は演習を通じて、多くの日本企業に有効だったサイバー攻撃手法や最新トレンドを体験するとともに、脅威事象(インシデント)への組織的な対応能力について講義でも習得する。演習と講義の両面で、企業へのサイバー攻撃に対する「検知・対応・復旧」を強化する。

増加し続ける標的型サイバー攻撃に対し、企業は侵入されることを前提として、被害を最小限に抑える対応が求められている。巧妙化・複雑化するサイバー攻撃やインシデントに対応する専門チーム・CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、多くの企業等が被害を受けたサイバー攻撃の手法や侵入された後の対応など、常に最新のトレンドを学び続ける必要がある。

DNPは2016年からサイバーセキュリティ人材を育成する「サイバーナレッジアカデミー」を運用し、CSIRT等を対象とした体験型実践演習や経営層向け情報セキュリティ講習を実施している。セキュアワークスは、グローバルで1日約6,100億件のイベント監視(2023年8月1日現在)、年間3,000件以上のインシデント対応とセキュリティテストのノウハウを生かして、企業のセキュリティ対策の有効性評価や改善策を提言するRed Teamテストを提供している。日本でも2015年に「Red Teamテスト」の提供を開始し、多くの支援実績を重ねている。


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