【物 流】JR貨物 2023年9月輸送動向

JR貨物は2023年9月度輸送動向を発表した。同月はコンテナ全体で1,595千トン(前年実績1,565千トン)、前年比101.9%。車扱全体では、656千トン(前年実績642千トン)、前年比102.2%となった。

物価上昇による国内消費の伸び悩みが続いているが、前年は大雨や台風14・15号の影響があったため、輸送実績合計は前年を上回った。

品目別に見ると、需要低迷に伴う生産減が続いている化学薬品が92千トン(前年実績103千トン)、前年比89.1%、馬鈴薯等が堅調に推移したが、記録的な猛暑により玉葱、野菜類等が終了減となった農産品・青果物が165千トン(前年実績168千トン)、前年比98.5%と低調に推移した。一方で猛暑により清涼飲料水が好調だった食料工業品は253千トン(前年実績241千トン)、前年比104.8%、半導体不足の解消が進み自動車生産が回復した自動車部品が63千トン(前年実績58千トン)、前年比109.0%と前年を上回った。コンテナ全体では前年比101.9%となった。

車扱では、顧客の生産計画変更によりセメントが133千トン(前年実績121千トン)、前年比110.0%と前年を上回り、ガソリン及び軽油を中心に需要が堅調に推移し増送となった石油は419千トン(前年実績412千トン)、前年比101.7%となった。車扱全体では前年比102.2%となった。

コンテナ・車扱の合計は2,251千トン(前年実績2,207千トン)、前年比102.0%となった。


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