【アジア】富士フイルム　がん検診を中心とした健診センターをモンゴルで展開

富士フイルムは、がん検診を中心とした健診センター「ＮＵＲＡ（ニューラ）」をモンゴルに展開する。

今回、インドでＮＵＲＡを運営する同社子会社ＦＵＪＩＦＩＬＭ　ＤＫＨとモンゴルの複合企業Ｔａｖａｎ　Ｂｏｇｄ　Ｇｒｏｕｐ（タバンボグドグループ）がテクノロジーパートナー契約を締結した。それに基づき「Ｔａｖａｎ　Ｂｏｇｄ　Ｇｒｏｕｐ」が２０２３年９月１７日にモンゴルのウランバートルに「ＮＵＲＡ」をオープンした。

富士フイルムは２０２１年にベンガルール、２０２２年にグルグラム、２０２３年にはムンバイにＮＵＲＡを開設し、インドで健診サービス事業を展開してきた。ＮＵＲＡは同社が持つＣＴ・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するＡＩ技術を活用して、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供している。約１２０分という短時間で全ての検査が完了し、かつ健診終了後にその場で医師から健診結果に関する説明を、診断画像を見ながら分かりやすく受けられるという利便性から、利用者は既に約１２，０００人に上っている。

モンゴルでは、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病が亡くなる原因の上位を占めている。これらの病気は早期に発見し、治療や保健指導などの対策を行うことにより死亡率や重症化リスクを抑制できるが、モンゴル国ではがん検診などの健診サービスが日本ほど普及しておらず、現状では早期発見は難しい。

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