【物 流】JR貨物 2023年8月輸送動向

JR貨物は2023年9月13日、2023年8月度の輸送動向を発表した。

同月はコンテナ全体で1,368千トン(前年実績1,280千トン)、前年比106.9%。車扱全体では706千トン(前年実績651千トン)、前年比108.5%となった。

扱別にみると、コンテナでは農産品・青果物で前年を大きく上回っている。馬鈴薯や玉葱、野菜類等は記録的な猛暑によって収穫量が減少したが、米は堅調な荷動きとなったため結果的に前年を上回り100千トン(前年実績77千トン)前年比130.2%となった。食料工業品でも気温の上昇や夏場のイベント開催等によって、清涼飲料水やビールを中心に好調で233千トン(前年実績198千トン)、前年比117.5%となった。紙・パルプでは、一部の顧客で2024年問題を見据えたモーダルシフトの動きがみられたため163千トン(前年実績154千トン)、前年比105.6%であった。

車扱はお盆期間の帰省需要等で石油の輸送量が増加し476千トン(前年実績432千トン)前年比110.1%となった。そのほか、セメント・石灰石では製鉄の過程で不純物除去に用いられる石灰石が自動車生産回復にともなう鉄鋼需要の増加を受けて前年を上回り124千トン(前年実績112千トン)、前年比110.7%であった。

コンテナ・車扱の合計は2,075千トン(前年実績1,931千トン)、前年比107.4%となった。


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