【物 流】JR貨物 2023年5月分の輸送動向

JR貨物は2023年5月分の輸送動向を発表した。発表によると、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類相当に移行するなど、行動制限をはじめとして様々な影響が緩和されたことに加え、自動車生産が回復傾向にあることや前年に比べ長期連休の日数が短かったこと等により、輸送実績は前年を上回った。

コンテナ輸送では、半導体不足の解消が進み自動車生産が回復傾向あった結果、増送となったほか、積合せ貨物は、長期連休が短かったことや一部顧客の2024年問題を見据えた鉄道利用の拡大により増加した。一方、化学薬品や化学工業品は需要の低迷により生産減が続き低調に推移したほか、紙やパルプは紙需要減に伴う生産減により前年を下回った。車両輸送では、セメントや石灰石の需要が増加し、石油製品の需要も回復したため、車両輸送全体の実績は前年比で増加した。コンテナ全体では前年比 100.4%となった。

また車扱では、セメント・石灰石が顧客の生産計画の変更により前年を上回ったほか、石油が行動制限の緩和によりガソリン及び軽油等を中心に需要が増加し、増送となった。車扱全体では前年比 124.8%となった。コンテナ・車扱の合計では、前年比 106.9%となった。


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