【知 識】京都府立医科大学とフジッコなど7社 「生体免疫栄養学講座」開設

京都府立医科大学とフジッコおよび6社(太陽化学、森永乳業、ミヤリサン製薬、森下仁丹、サイキンソーとMizkan)は、2023年4月より京都府立医科大学に、寄附講座「生体免疫栄養学講座」を開設した。

フジッコは創業以来、昆布の佃煮や煮豆等の日本の伝統食を基本に、食卓に馴染みの深い食品を取り扱い、「健康とおいしさ」を提供する食品加工メーカーとして、日本の健康長寿社会の実現に向けた研究開発に取り組んでいる。特に食品や素材の機能性研究においては食物繊維を豊富に含む豆や昆布、カスピ海ヨーグルトおよびその乳酸菌、根菜を中心とした惣菜商品など、腸内環境への健康効果が期待できる商品を開発して提供してきた。

京都府立医科大学は医と食の融合から食を中心とした疾病予防を目指し、腸内環境からの新しいアプローチを行っており、特に腸内微生物叢やその代謝物に着目して基礎から臨床応用まで幅広い先進的研究を進めている。

今回、京都府立医科大学とフジッコを含む7社は互いの強みや資源等を活用し、連携しながらそれぞれの強みを効果的に発揮し、かつその相乗効果を発揮するため、寄附講座「生体免疫栄養学講座」を設立した。特にフジッコでは豆や昆布、ヨーグルト、および根菜を含む惣菜など食物繊維やポリフェノールを多く含む食品が腸内環境に与える影響を検討し、免疫・栄養学の知見から健康長寿に向けた科学的エビデンスを確立する。さらに塩分過多でタンパク質が少なくなりがちな従来の伝統的な日本食の問題点を克服し、バランス良く食べられる良さを活かした「新日本型食生活」を提案していく。