【知 識】名鉄運輸と日本通運 資本業務提携の強化に向け協議開始

名古屋鉄道は連結子会社の名鉄運輸と日本通運との資本業務提携強化に向けて、日本通運の親会社NIPPON EXPRESSホールディングスと協議を開始する。

名鉄運輸と日本通運は2015年12月25日に資本業務提携契約を締結し、これまで特別積合せ運送事業(以下 特積み事業)の分野で協業してきた。協業により両社グループがそれぞれに輸送ネットワークを維持しながら、一部地域において集配の共同化、拠点の共同利用などを実施し、ネットワークを部分的に相互活用することでオペレーションの効率化を図っている。

一方、昨今の物流業界を取り巻く環境において、エネルギー価格高騰やトラックドライバーの慢性的な人手不足、働き方改革関連法の施行等に伴って、人件費、外注費の上昇などの課題が顕在化している。また国内人口の減少、産業構造の変化などの影響を受け、国内総貨物量は減少することが予想され、特積み事業の市場についても、総貨物量の大幅な増加は期待できない状況にある。

このような環境下において、昨今の経営環境変化に対する各種課題の解決とサービスレベルの向上を図るためには、両社グループのさまざまなリソースやノウハウなどの経営資源のさらなる相互活用が不可欠であると判断し、資本業務提携の強化について、両社グループで協議することになった。

今後、両社グループの輸送ネットワーク共同化の拡充、情報システムの共同開発・共同利用、新たな輸送サービスの共同開発など両社グループの経営資源を相互に活用する取り組みの拡大のほか、特積み事業の統合についても一つの選択肢として協議する。


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