【アジア】雪印メグミルク インドネシアで小規模農家とのダイアログ実施

雪印メグミルクは2023年3月、人権デュー・ディリジェンスの人権影響評価のひとつとして、インドネシアでパームを生産する小規模農家とのダイアログを実施した。

「ネオソフト」をはじめとするマーガリン類の原材料であるパーム油は、パーム(アブラヤシ)の果実から得られる油脂で、近年世界で需要が増えている。一方、インドネシア、マレーシアを中心とした農園開発により、熱帯雨林が違法に伐採、焼き払われ、強制労働・児童労働などの人権侵害の温床になっていると指摘されている。

ダイアログは経済人コー円卓会議日本委員会の支援のもと、雪印メグミルクのサプライチェーン上にあるパーム油のミル(搾油所)に納品していると考えられる、インドネシア南スマトラ州の独立小規模農家を対象として行った。

事前アンケートで見られた懸念点を中心に、現地で農家との直接の対話により労働環境、経済状況を確認し、農園作業を視察した結果、強制労働や児童労働など人権への負の影響に相当する実態は確認されなかった。

後日、UNDP(国連開発計画)ビジネスと人権アカデミーの個別ガイダンスセッションに参加した。専門家同席のもと、農家と対面でダイアログしたことが高く評価されたとともに、この取組みを継続することの重要性について助言を得た。今後も雪印メグミルクグループは「雪印メグミルクグループ 人権方針」のもと、サプライチェーンにおける人権尊重の具体的な行動を進める。


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