【アジア】丸紅 バングラデシュのITサービス事業会社と資本業務提携

丸紅は、バングラデシュを拠点に日本、欧州、米国とASEAN市場向けにITサービス事業を展開しているBJITグループと資本業務提携し、次世代社会インフラである「オフショアDXサービス」(※1)事業に参画する。

社会や企業の変革、生産性向上や業務効率向上に寄与するDX(デジタルトランスフォーメーション)がグローバル規模で加速する中、ソフトウェア開発等のITサービス需要はますます高まっている。世界のオフショアソフトウェア開発(※2)の市場規模は2020年に約360億米ドルで、2028年まで年平均成長率15%で拡大し、約1,120億米ドルまで達すると予想されている(※3)。一方、DXを支えるITエンジニアは、先進国を中心に労働人口の減少や技術の多様化と複雑化により不足している。

バングラデシュ政府はIT支援政策「Smart Bangladesh Vision 2041」を掲げ、IT産業を繊維産業に次ぐ同国の主力産業として成長させるべく、2019年に14億米ドルであったIT輸出額を2025年に50億米ドル、2031年には200億米ドルまで成長させることを目標に、IT産業支援や人材育成を推進している。バングラデシュ全国で100以上の総合大学と1,400以上の単科大学でIT教育プログラムが提供されており、IT系学部の年間卒業者数は2012年の約5千人から2019年には約2万人まで増加している。現在200万人いると言われているIT就業人口が2025年には300万人まで増加すると予想されており、今後も高い英語力とITスキルを持つ優秀なITエンジニアが数多く輩出されると見込まれている。

BJITグループは、バングラデシュを拠点に現在700人以上のITエンジニアを擁し、大手企業含む顧客に対して、ウェブ・モバイルアプリケーションや基幹システムの開発、テスト、保守運用等、幅広い技術領域で高品質のITサービスを提供することで、20年以上にわたり顧客企業のDX推進を支援している。また独自のIT人材の教育・育成機関を運営し、能力強化を図ることによって、AI、IoT、ブロックチェーン等の先端技術にまでサービス領域を拡げている。

丸紅はBJITグループの戦略的パートナーとして、丸紅が有するグローバル・ネットワーク、マーケティング力、事業推進力を活用し、BJITグループのグローバル展開とサービス機能拡大を加速させ、グローバルIT企業への飛躍を共に目指す。


※1  オフショアDXサービス

企業や社会が推進するDXニーズに応えるソリューションを、優秀且つ豊富なリソースを有するオフショア(海外)から提供するサービス

※2 オフショアソフトウェア開発

海外企業向けにソフトウェア、アプリケーションの開発やシステム運用・保守などの業務を行う事業

※3 出典:Cognitive Market Research


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