【物 流】日本IBM 医薬品流通経路や在庫を可視化するプラットフォームの運用検証

日本IBM は医薬品の流通経路や在庫を可視化するプラットフォームの運用検証を、総勢21社で23年4月から開始する。

医薬品は品質の保持や適正流通の観点から、出荷から廃棄までの追跡を可能にする「トレーサビリティー」の強化が求められており、製薬企業や医療機関などの企業・団体と設立した「ヘルスケア・ブロックチェーン・コラボレーション」においても医薬品をより安心・安全に届けるために、医薬品流通経路や在庫を可視化してトレーサビリティーを実現する「医薬品データプラットフォーム」を検討してきた。

2023年4月から開始する運用検証では、日本IBM のほか協力企業もあわせた製薬企業9社と医薬品卸7社、実際に医薬品物流を担う物流会社4社が参加する。サプライチェーン全体の在庫可視化による医薬品の安定供給やデータ利活用による地域医療への貢献のほかにも、将来的な事業継続計画対応も目指す。

参加・協力各社は医薬品の出荷から処方・調剤・投与までの一連の流れを医薬品データプラットフォーム上で検証する。また参加医療機関などにおける医薬品在庫情報は、各参加者がアクセス権限に基づいて参照できるようにして偏在庫の解消を検証する。そのほかにも品質管理情報として、温度管理の在り方などの医薬品の適正流通や事業継続計画の対応方針についても検討していく。


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