【物 流】和歌山市卸売市場の新鮮な食材を貨客混載で県外に当日配送

和歌山市と西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)、日本通運などは、和歌山市中央卸売市場の鮮魚を、鉄道を利用した貨客混載輸送で当日配送する実証実験を、2023年3月24日に実施する。

物流業界における2024年問題により、和歌山市中央卸売市場では新鮮な食材を県外の飲食店などに提供するために、今まで以上に時間がかかることが想定されるなど、和歌山市場の魅力減少につながることが懸念されている。そんな中、同卸売市場の仲卸事業者からの相談をきっかけに、和歌山市がJR西日本グループと日本通運に連携を図り、各事業者の協力の下、京都の飲食店に同卸売市場の鮮魚を当日配送する実証実験を行う運びとなった。

従来は同卸売市場より10時に引き取りされた鮮魚が翌12時に県外の飲食店などに届けられているところを、実証実験では和歌山駅9時50分発くろしお12号に貨客混載し、京都駅に11時17分に到着後、日本通運によって競り当日の15時までに京都府内の飲食店に配送される。これにより従来に比べて、配送までにかかる時間が21時間短縮できるとしている。


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