【流 通】マックス 土中で分解する誘引結束機「テープナー」用「紙テープ」発売

マックスは支柱や番線に茎やつるを固定するためのテープをホッチキスどめする誘引結束機「テープナー」の専用消耗品として、土中で約3ヵ月で分解する環境に配慮した『紙テープ』を2023年2月13日に発売する。テープナーは、トマト・きゅうり・なすといった果菜類の誘引、ブドウ・キウイフルーツをはじめとする果樹の棚誘引、ワイン用ブドウの垣根誘引などの結束作業に使用されている。

テープナーは1969年にマックスが世界で初めて製品化(※同社調べ)し、従来の藁や紐による手縛りの誘引作業に代わり、大幅な省力化と快適な操作性を実現した。近年では国内だけでなくイタリア・ドイツをはじめとした欧州を中心に、海外でも広く使用されている。

これまで使用後のテープは、自然に分解されないため、枝や茎などの残渣とともに焼却処分されていたが、近年、農地の住宅化等の要因から、焼却が規制される地域も増えている。その場合は地面に埋める・すき込む、もしくは使用後のテープを拾い集めることになるが、生産者の環境に対する意識の高まりから、埋める・すき込むことへの抵抗感が高まっており、また、拾い集める場合は手間となっている。

今回開発された『紙テープ』は、このような環境やSDGsへの意識の高まりに応え、環境に配慮した紙素材を使用している。土に埋めると約3ヵ月で分解し、地面から拾い集める手間も省ける。また特殊な紙素材をしており保持力や耐水性も備えているため、雨や紫外線に曝される露地栽培でも使用できる。


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