【環 境】UCCハワイコナコーヒー直営農園がGlobalG.A.P.認証を取得

UCCグループのUCCハワイコナコーヒー直営農園は、持続可能な生産活動を実践するための国際標準の生産工程マネジメントであるGlobalG.A.P.認証(以下 GGAP)を取得した。これはコーヒー農園としては世界でまだ2例目で日本企業では初の事例となる。

UCCグループは「より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。」をパーパスに掲げ、コーヒーの新たな可能性を追求し、今までにないコーヒーの価値創造にチャレンジする。また、コーヒー産業が気候変動を始めとする環境問題や人権などの社会問題と深く関係していることから、サステナブルな社会の実現に貢献するため、UCCサステナビリティ指針を制定し、サステナブルな取り組みを強化・推進している。

今回UCCハワイコナコーヒー直営農園が取得したGGAPとは、農業版ISOとも呼ばれる厳格な管理が特徴の国際基準の仕組みであり、食品安全・環境保全・労働安全等に配慮し、持続可能な生産を行っていることの証明となる。世界120ヵ国以上で展開するグローバルな認証であり、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村の食材調達の基準にも採用されたことで注目を集めた。

認証取得を目指すにいたった背景には、世界的な食品の安心・安全への要望の高まりや、地球温暖化の影響による病害虫の蔓延や生産効率の減少などコーヒー産業を取り巻く環境の変化がある。GGAPでは、生産性の改善に寄与する項目として、IPM戦略(病虫害対策) 、土壌栄養分・施肥計画管理、作物の品質管理が必須要件として厳格に管理される。この管理手法の導入により、歩留まりが改善することが期待されている。更に、コーヒーの処理工程で生じる副産物の堆肥化など、環境負荷の低減に寄与するサステナブルな農園経営が行えていることもチェックの対象となる。


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