【物 流】兼松 車両走行データを活用したサービスの実証実験を実施
兼松と同社グループ会社のデータ・テックはNTTデータとともに、車両走行データを活用した配送先情報案内サービス「みせナビ」について、配送ドライバーの負担軽減に関する共同実証実験を2022年11月に実施した。
「みせナビ」は、データ・テックが製造・販売している運行記録計から取得した車両走行データ用いて配車先ごとの異なる搬送ルールを自動生成し、運行記録計の音声機能でドライバーに通知する。
コンビニやスーパーなどの搬入先では店舗ごとにルールがあり、搬入口の場所や駐車位置、駐車向きなどが詳細に定められていることがある。ドライバーはその情報に従って搬送する必要があるが、ドライバーにとって店舗ごとに異なるルールを把握して対応する負担は大きく、対応を誤ると配送先からのクレームにつながるなどのリスクがある。
また、配送先にとっても指示通りの搬送がされないと買い物客や近隣住民などからのクレームを受けるほか、敷地内での事故につながる可能性がある。物流事業者において、各店舗のルール等の情報は紙ベースや口頭での管理・引継ぎが主体で、データベース化が進んでいないのが実情である。
今回、3社はドライバーと配送先の双方の課題を解決するために開発された「みせナビ」によって配送先到着直前にドライバーは配送先のルールを知ることができ、個別のルールを都度確認する負担を軽減する効果が確認できた。
兼松とデータ・テックは2024年の商品化を目指して、さらなるサービスの精緻化や高度化を行い、物流業界における2024年問題の解決に貢献していくとしている。
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