【知 識】弁護士ドットコムとリクルート 法務の規約管理を支援するSaaSプロダクト提供

弁護士ドットコムはリクルートと共同で開発を進めていた、法務の規約管理を支援するSaaSプロダクト『termhub(タームハブ)』の提供を開始した。

『termhub』は利用規約の掲出・更新、ユーザーの同意状況を一元管理できるサービスとして、弁護士ドットコムが持つ『クラウドサイン』などの法務向けSaaSの運営知見や、リーガル領域における専門性と、リクルートの新規事業開発室内のノウハウを組み合わせることで、法務部門の業務や課題に適したサービスの拡張や利便性向上を目指し、共同開発を開始した。

2022年4月の個人情報保護法改正にもあらわれているように消費者と企業の関係は大きく変化し、企業は益々ユーザーに対して誠実に向き合うことが必要とされている。規約も企業とユーザーの契約の一形態であり、規約の在り方を通して企業のユーザーへの態度を掲示することが求められている。世の中のウェブサービスの増加は顕著であり、総務省の調査(※1)によると、約10年間でデータ流通量は6倍以上に、モバイルアプリのダウンロード数は2倍以上に増加している。その結果、サービスやアプリを利用する際にユーザーは、意識せずに「契約書にサインする」=「規約に同意する」という体験が増えている。

一方、企業では規約の管理を通じた個人の同意情報を正しく運用しようとすればするほど、法務を中心とした管理部門の規約や同意情報の管理は複雑になり業務の負荷は高くなる構造になっている。このような課題に対して『termhub』は、利用規約や同意情報の管理業務支援を行い、法務部門の負荷を削減するサービスを提供。企業がユーザーと誠実な関係を構築する社会の実現を目指す。


※ 出典元 データ流通量の変化 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2019年11月分)」


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