【物 流】パーソルR&D  JDSCと共同で生産性向上を目指す研究を開始

パーソルR&DはJDSCと共同でAIと自動搬送ロボット活用による工場・物流倉庫業務の生産性向上を目指す研究を2022年10月13日より開始した。

共同研究の背景には、物流業界における「2024年問題」がドライバーの残業時間の管理の問題だけではなく、直接的に影響を受けることが懸念されている。またパーソルホールディングスの調査によると、物流関係企業の経営者・管理職の60.2%が、「2024年問題」について「何らかの影響あり」と回答し、想定される課題としては、「人材不足」が1位だった。このことから時代の変化の中で、物流の現場ではさらなる人材確保とともに、生産性向上のための業務上の工夫・新しいテクノロジーの導入が差し迫った課題となっている。

これまで個別に管理されていた作業別工数や要員シフトといった人に関わるデータと、自動搬送ロボットや施設設備のデータは個別に管理されていたが、今回の共同研究では工場や物流に関わる、属性の異なるさまざまな情報をデータ化および統合管理し、予測・最適化を経て実行する新たな仕組みを作ることで、倉庫や工場での業務の効率化および生産性向上を目指していく。

第一の取り組みでは、工場や物流倉庫で取得した各種データを基に、JDSCが開発したAIを用いた予測と最適化を行い、パーソルが勤怠管理システムやセンシングを用いた各種データの取得、及び自動搬送ロボットの導入や現場に合わせた機能拡張を行う。

両社は共同研究を通じて、労働力不足の時代における新しい物流倉庫や工場業務のあり方を基に、新しい働き方を社会に提案していくとしている。


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